東京海上・インド・オーナーズ株式オープン「インドに熱視線 ! vol.9」

2021/03/24

新型コロナウイルス対策の状況と足元の経済環境

東京海上・インド・オーナーズ株式オープンは、東京海上・オーナーズシリーズの第2弾として、2020年4月に設定された公募投資信託です。インドの企業の株式等の中から、経営者が実質的に主要な株主である企業を主要投資対象とし、経営者のリーダーシップに関する定性分析を重視しつつ、企業の成長性・収益性に比較して割安であると判断される銘柄へ投資します。

本レポート「インドに熱視線!」では、有望な投資先として注目を集めるインドの魅力や、そこで活躍するオーナー企業などについてご紹介していきます。

今回は、「新型コロナウイルス対策の状況と足元の経済環境」です。

 


■ 新型コロナウイルスの感染状況

新規感染者数

インド国内における新型コロナウイルスの新規感染者数は、一部地域での再流行の影響により足元で若干の増加傾向にあるものの、ピークをつけた昨年9月に比べると大幅に減少しています。

一方で、報告されている累計感染者数1,144万人(2021年3月17日時点)はインドの総人口(約13億人)に比べて少なく、無症状のため報告数に含まれない事例が一定数存在すると考えられます。政府系のインド医学研究評議会(ICMR)が実施した抗体検査によると、対象になった人の2割以上が陽性の反応を示し、多くの人が既に抗体を有している可能性が指摘されています。

感染状況が落ち着きを見せつつあることは、感染者と直接関わりのある医療関連企業との対話でも確認できていますが、他の国々で見られているような、より感染力の強い変異種が広まる可能性は排除できず、警戒は必要と考えています。


■ ワクチン接種の状況

ワクチン接種回数

インド政府は1月16日から新型コロナウイルスのワクチン接種を開始しています。

2月は1日平均約38万回のペースで接種が行われていましたが、3月は1日平均約130万回(3月17日まで)に増加しています。インドは世界有数のジェネリック医薬品生産国であり、ワクチンに関しても大規模な生産能力を有していることから、ワクチン接種のペースは今後数カ月のうちに更に加速すると考えています。

当初、接種体制や流通網の整備が難航すると懸念されていましたが、これらの問題は既に解決したと見ています。ワクチン接種のペースが1日250万回まで達することができれば、年末までに人口の25~30%が一人当たり2回の接種を完了できると考えています。


■ インド経済の足元の状況

政策金利の推移

新型コロナウイルスの感染減少などの影響により、電力需要や有料道路の交通量、燃料消費などはコロナ前の水準まで回復してきており、経済活動の正常化は急速に進んでいます。一方で、旅行や飲食、娯楽などの業種は依然として厳しい状況が続いています。

インド政府・中央銀行の政策は、引き続き景気の回復を後押ししています。インド準備銀行(中央銀行)は2月に開催した金融政策決定会合で、政策金利を過去最低の年4%に据え置くことを決定しました。据え置きは4会合連続で、世界各国の中央銀行と歩調を合わせ、緩和的な金融政策を維持しています。

また、インド政府は2月に、歳出総額が前年度比14.5%増の約34.8兆ルピー(約52.5兆円、1ルピー=1.51円(2021年3月17日時点)で換算)となる2021年度予算案(2021年4月~2022年3月)を発表しました。道路や鉄道、都市開発などのインフラ整備に重点的に予算を配分し、積極的な財政出動を行うことで、景気の底上げを図っています。

こうした政策の後押しやワクチンの普及などを背景に、インド経済は引き続き回復傾向が続くと見ています。

  • ※当資料は東京海上アセットマネジメント・インターナショナルのコメントを基に東京海上・アセットマネジメントが作成しています。
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。


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