プライベート・デット投資とは、ファンドなどの銀行以外の主体が非上場企業に貸し出しているローンに対する投資のことをいいます。主に企業の負債に対するインカムゲイン(利子等の収入)を目的とした投資であるため、キャピタルゲイン(値上がり益)を目的としたプライベート・エクイティ投資と比較すると相対的にリターンは低くなる一方、担保による保全が期待できます。2008年の金融危機後の規制強化による銀行融資の低迷、プライベート・デットの融資条件の柔軟性の高さ等を背景に、近年資金調達の選択肢として存在感を増しています。
非上場企業がデットを通じて資金を調達する手段は、主にプライベート・デット、バンクローン、ハイ・イールド債券の3種類が挙げられます。
プライベート・デット | 銀行融資 (バンクローン) | 社債 (一般的なハイ・イールド債券) |
|
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対象 | 中堅・中小企業 |
大企業・中堅企業 |
大企業 |
資金の貸し手 | ファンド |
銀行 |
投資家 |
融資条件の柔軟性 | 高い |
低い |
低い |
担保 | あり |
あり |
なし |
金利 | 変動金利 |
変動金利 |
固定金利 |
流動性 | 低 |
高 |
高 |