東京海上・グローバルペット関連株式ファンド「ぽちたまの歩み ~5年間の運用の振り返りと今後の見通し~」

タイトル画像

2022/09/08

平素は格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。

東京海上・グローバルペット関連株式ファンド(為替ヘッジなし)/(為替ヘッジあり)(愛称:ぽちたま)(以下、ぽちたま)は、おかげさまで2022年6月に設定から5周年を迎えました。

本レポートでは、5年間の運用の振り返りと直近の運用状況をについてご紹介します。

設定から5年間の運用状況
(2017年6月30日(設定日)~2022年6月30日)

設定来の5年間を振り返ると、2018年は米中関係の悪化、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大、2022年は急速なインフレの進行とFRB(米連邦準備理事会)による金融引き締め方向への転換、ウクライナ侵攻など、世界経済やグローバル株式市場を取り巻く環境はめまぐるしく変化してきました。

そのような環境下、当ファンドは、ペット関連市場拡大の恩恵を受け、高い利益成長が期待できると考える銘柄を中心に投資を行ってきました。特に、「ペットとペット愛好家の生活を豊かにする」ための明確なビジョンと高い競争優位性を持ち、外部環境の変化への対応力が高いと考える銘柄の組入比率を高位に維持してきました。

結果として、不透明な環境が継続する中においてもペット関連市場が安定して成長し、組入銘柄の業績が堅調に推移したこと、ペット関連業界の成長性に着目したM&A(企業の合併・買収)の動き(設定来でぽちたまの保有銘柄のうち4社*1が買収対象)などから、設定来で「為替ヘッジなし」は93.7%上昇、「為替ヘッジあり」は55.9%上昇しました(2022年6月30日現在)。 特に、ペット関連消費の安定性から株式市場の下落局面で強さを発揮したことに加え、ペット関連市場の成長性から株式市場の上昇局面でもある程度上昇に追随したことを背景に、「為替ヘッジなし」の運用効率を示すシャープレシオ(5年、年率)は0.93となり、742ファンド中8位*2となりました。

  • *1 買収対象企業は、ブルー・バッファロー・ペット・プロダクツ、アバキス、グリーンクロス、ズープラスの4社。買収発表時に東京海上・グローバルペット関連株式マザーファンドで保有しており、その後全て売却済みです。
  • *2 出所:QUICK投信分析システムのデータを基に東京海上アセットマネジメント作成。リスクは標準偏差を使用。シャープレシオは、QUICK社算出のデータを使用。2022年6月末時点で5年以上の運用実績を有する国内公募追加型株式投資信託のうち、QUICK属性で「投資対象地域=海外、内外」、「投資対象資産=株式」に該当するファンドを集計したもの(※専用区分「ETF」、「DC専用」、「SMA専用」、「ラップ専用」は除く)。

プラス寄与銘柄

ゾエティス

米国の動物用医薬品メーカーです。

1950年代に米国の医薬品大手ファイザーのアニマルヘルス事業として誕生し、2013年にファイザーから独立しました。現在では、100以上の国で製品を販売する、動物用医薬品の分野で最大手の企業です。

製品ラインナップは約300にも及び、事業が分散されている点や、多くの画期的な新薬を生み出すなど、医薬品の高い開発力が強みであり、当ファンド設定以来、組入比率を高位に維持してきました。動物用医薬品市場が拡大する中、高い競争優位性を背景に業績は堅調に推移し、株価は上昇しました。

ゾエティスの株価の推移
ゾエティスの売上高の推移
マイナス寄与銘柄

バーク

米国のペット用品のオンライン小売会社です。

毎月定額で犬用のおもちゃなどを提供するサブスクリプション型サービスを提供しています。

サービス利用者の好みなどのデータ分析に強みがあり、ペット関連市場の拡大と商品カテゴリーの拡大に伴う長期的な利益成長に期待し投資を行いました。しかし、世界的なサプライチェーン混乱の影響などから業績が悪化し、株価も大きく下落しました。また、足元で経営戦略の見直しを行っており、長期的な利益成長に対する不透明感が高まったことから2022年6月に全売却を行いました。

バークの株価の推移
バークの売上高の推移
  • 出所:ブルームバーグ

  • ※ ゾエティスは、2022年8月31日時点の東京海上・グローバルペット関連株式マザーファンドの保有銘柄です。
  • ※ 上記は過去の実績および将来の見通しであり、将来の運用成果等を⽰唆・保証するものではありません。
  • ※ 上記は個別銘柄への投資を推奨するものではありません。また、今後のファンドへの組み⼊れを保証するものではありません。

足元のペット関連市場
(2022年7月~8月)

米国の個人消費支出(ペット関連)の推移

足元で世界的な景気後退懸念が高まっていますが、米国のカテゴリー別の個人消費支出を確認すると、ペット関連消費については引き続き堅調に推移しています。

加えて、ペット関連消費の多くはペットフードや日用品、ヘルスケア関連消費であり、生活必需品の要素が強いことから、リーマンショック、欧州債務危機、コロナショックなどの過去の景気減速下でも底堅く推移してきました。

足元のインフレや利上げの景気への影響については注視していく必要があるものの、ペット関連市場は「ペットの家族化」「ペット関連消費の高級化」「新興国におけるペット需要拡大」に加え、「在宅勤務の定着」などの新たな生活様式の変化を背景に引き続き成長していくと考えています。これらの要因は新型コロナウイルスの感染拡大以前から長く続いてきたトレンドであり、アフターコロナの世界においてもペット関連市場の成長を支える要因になると考えています。

2022年8月31日の基準価額は、6月30日対比で「為替ヘッジなし」は1.8%下落、「為替ヘッジあり」は2.5%下落しました。

今後の見通しと運用方針

S&P500種指数(配当込み)の5年リターン

2022年の年初からインフレ懸念の高まり、FRBの政策金利引き上げペースの加速、景気後退懸念などからグローバル株式市場は大きく下落しました。特に利益成長性の高いグロース(成長)株を中心に売られる中、当ファンドで保有していた成長銘柄の株価も大きく下落しました。しかし一方で、前述のようにペット関連市場は引き続き堅調に推移しており、保有銘柄の中でも業績対比で割安感が高まっている銘柄も出てきています。ペット関連市場の足元の強さや中長期的な成長性を考えると、足元の株価の下落は今後の利益成長が期待できると考えられる優良な企業に投資する好機と考えています。

例えば、利益成長が続く米国株式市場の場合、主要株価指数であるS&P500種指数(配当込み)の5年リターンを見ると、多くの時期においてプラスを維持しています。そのため、足元のインフレや利上げの景気への影響は注視していく必要はあるものの、このような不透明感が高まる局面だからこそ中長期的な視点でしっかりと業績の成長が期待できる業界や企業に投資することが重要だと考えています。

以上のような見通しの下、引き続き、ペット関連市場拡大の恩恵を受け、⻑期的に利益成⻑が期待できると考える銘柄を中心に組み入れを行う方針です。その中でも、「ペットとペット愛好家の生活を豊かにする」ための明確なビジョンと高い競争優位性を持ち、外部環境の変化への対応力が高いと考える銘柄の組入比率を引き続き高位に維持する方針です。


設定来の基準価額の推移

2017年6月30日(設定日)~2022年8月31日、日次

設定来の基準価額の推移

  • ※ 設定来の基準価額の推移は、信託報酬控除後、税引前分配金再投資ベース、1万口当たりの基準価額を基に算出しています。
  • ※ 騰落率は、税引前分配金を再投資したものとして計算した基準価額を基に算出しているため、実際の投資家利回りとは異なります。
  • ※ 上記は過去の実績であり、将来の運⽤成果等を⽰唆・保証するものではありません。


東京海上・グローバルペット関連株式ファンド(為替ヘッジなし)(愛称:ぽちたま)



販売会社

販売会社名をクリックいただくと、各社のサイトをご覧になれます。

    取次販売会社

      ※販売会社によっては、現在、新規申込みの取扱いを中止している場合があります。

      東京海上・グローバルペット関連株式ファンド(為替ヘッジあり)(愛称:ぽちたま)


       

      【モーニングスター アワード ファンド オブ ザ イヤー 2018について】

      【ご留意事項】

      おすすめファンド・コンテンツ

      インフレ時代の資産形成のポイントとは?
      オーナー企業×インド 東京海上・インド・オーナーズ株式オープン

      ページの先頭へ