東京海上・インド・オーナーズ株式オープン「2021年の振り返りと今後の見通し」

2022/01/20

インドのオーナー企業(※)を主要投資対象とする当ファンドは、2020年4月の設定以降、概ね良好なパフォーマンスを維持しています。本レポートでは、当ファンドの運用を行う東京海上アセットマネジメント・インターナショナルの見解をもとに、「2021年の振り返り」「今後の見通し」についてご説明します。
※経営者が実質的に主要な株主である企業

2021年の振り返り

オーナー企業の動向

深刻なコロナ感染第2波の影響を受けつつも、オーナー企業は強さを発揮

新規感染者数の推移

インドは2021年4月から5月にかけて、新型コロナウイルスの感染拡大第2波に見舞われました(図1)。1日あたりの新規感染者数で見ると40万人を超える日もあり、インド各地で外出制限やオフィス・工場の閉鎖などが相次ぎ、経済活動は大幅な縮小を余儀なくされました。

以上のような厳しい環境下、当ファンドが投資するオーナー企業(以下、オーナー企業)は、第1波の時の経験を活かし、柔軟に事業を展開することで難局を乗り越えました。
図2はオーナー企業の業績推移を示していますが、第2波の影響を受けた2021年6月期の業績は前四半期比で若干悪化したものの、第1波の時の大幅な落ち込みと比べると限定的であったことが見てとれます。 また、インド経済の正常化はまだ道半ばではありますが、直近の業績は既にコロナ前の水準を大きく上回っています。投資先への取材を通じて、オーナー企業が小規模事業者から市場シェアを獲得していることを確認できており、それが業績拡大につながったと見ています。

さらに注目すべきは、営業利益の伸びが売上高の伸びを上回っている点です。これは、オーナー企業の変化への対応力とコスト管理力が優れていることを明確に示していると考えています。

オーナー企業の業績の推移

  • ※上記は過去の実績であり、将来の動向等を示唆・保証するものではありません。

当ファンドの運用状況

オーナー企業の良好な業績を背景に、当ファンドの基準価額は堅調に推移

2021年12月30日時点の当ファンドの基準価額(税引前分配金再投資)は、2020年末比で37.4%上昇しました(図3)。
年初から3月にかけては、新型コロナウイルスのワクチン接種の開始による経済再開への期待などを背景に基準価額は上昇しましたが、4月に入り、第2波の感染が拡大すると企業業績の悪化懸念などから基準価額は下落しました。
その後、感染状況が落ち着きを見せ、オーナー企業の良好な業績が確認されると、年後半にかけて基準価額は大きく上昇しました
11月中旬から年末にかけては、新たな変異株「オミクロン株」の出現や世界的なインフレ懸念などを背景に基準価額は下落しましたが、年を通じて見ると当ファンドの基準価額は堅調に推移しました。


基準価額の推移

  • ※上記は過去の実績であり、将来の動向等を示唆・保証するものではありません。


今後の見通し

インド経済の成長に加え、オーナー企業の柔軟な事業展開で高い成長を期待

ワクチン接種回数の推移

2022年のインド経済は、新型コロナウイルス感染の混乱からの回復に伴う経済成長が続くと想定しています。
足元で「オミクロン株」の急速な感染拡大が世界的に見られていますが、ワクチン接種はインド全土で順調に進捗しており(図4)、景気回復の妨げとなるような厳格な封鎖措置が導入される可能性は低いと考えています。また、商品価格の上昇に伴うインフレの進展や米国の利上げの見通しなどを背景に、インド準備銀行(中央銀行)の金融政策は引き締めに転じると予想されますが、インド政府による積極的な財政出動が景気を下支えすると見ています。

インド経済の成長に合わせて、企業業績も大幅に回復すると予想しています。なかでもオーナー企業は、オーナー経営者のリーダーシップのもと、柔軟に事業を展開し、高い成長を続けると見ています。インド株式市場のバリュエーション(投資価値を測るための指標)が高い水準にある点には注意が必要ですが、経済回復と企業業績の拡大が株価を下支えすると考えています。
  • ※上記は過去の実績であり、将来の動向等を示唆・保証するものではありません。

 

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【ご留意事項】

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