2021/10/27
2015年に国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)へ、企業が積極的に取り組むことの重要性が世界的に増しています。
当社は、企業の持続的成長と企業価値の維持・向上のためには、環境問題など社会全体での課題への対応に加えて、課題解決に向けた事業機会の創出が重要な要素と考えます。
ペット関連企業についても、17の目標の中から具体的なゴールを設定し、SDGsへの取組みを強化している企業が増加しています。
そうした中で、今回はペトコ・ヘルス・アンド・ウェルネス・カンパニー(以下、ペトコ)の取組みをご紹介します。
ペトコは米国のペット用品専門店です。
「ペット、飼い主、パートナー(ペトコの従業員)の生活を向上させる」というミッションを掲げ、米国で55年以上事業を行ってきました。サステナブルな社会の実現に向けて、「ペット」「人々」「地球」の3分野の環境改善に注力しています。特に「ペット」の分野では、「ペットにとって最善のことは、ペトコにとっても最善」という考えのもと、多くの取組みを行っています。
まず、ペトコは、ペット用品の専門店でありながら、犬、猫、ウサギは販売していません。犬、猫、ウサギは米国で最も人気のあるペットであると同時に、動物保護施設等に保護されることが最も多い動物でもあるからです。同社は、これからペットを飼おうと検討している人々に対しては、「Think Adoption First」という考え方を奨励しています。これは、ペットショップで動物を購入するのではなく、身寄りのないペットを動物保護施設等から引き取ることをまず検討する、というものです。「Think Adoption First」を実践するために、同社の店舗では、何千もの地元の動物福祉団体と協力して保護動物たちを提供できるようにしています。
また、「Petco Love」という独立非営利団体の運営を通じて、全国の動物福祉団体と協力して殺処分を減らし、動物の里親を見つけるための支援を行っています。ペトコは、こうした活動に対してこれまで3億米ドル(約342億円*)以上を投資し、約40万の動物の命を殺処分から救い、650万の動物が新しい家族を見つける手助けをしてきました。最近では、年間1,000万匹のペットが迷子になる現状を解決するため、迷子になったペットと家族の再会を助ける、ペットの顔認識技術を活用した「Petco Love Lost」という全国的なデータベースを2021年4月に立ち上げました。
この他にも、ペトコの店舗で販売する海洋水生生物の売上の一部を海洋保護団体に寄付したり、動物との交流を通じて子どもたちの人間性や社会性を育成することを目的とした「Pets in the Classroom」(教室で小動物を購入・飼育するための助成金プログラム)への支援など、「ペットと人の共生する世界の実現」へ向けた様々な取組みを行っています。
当ファンドでは、ペット関連市場の成長の恩恵を受け、持続的な利益成長を達成すると考える企業を中心に投資しています。そのため、投資を通じて、こうした前向きな取組みを行っている企業を引き続き応援していきたいと考えています。
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