東京海上・がんとたたかう投信「がん関連企業における新型コロナウイルスへの取り組みと足元のファンドの運用状況」

2020/05/29

当資料は、当ファンドの主要投資対象である外国投資証券「カンドリアム・エクイティーズ・L・オンコロジー・インパクト」の運用会社であるカンドリアム・ベルギー・エス・エー(カンドリアム社)の2020年5月20日時点の情報に基づくコメントを基に東京海上アセットマネジメントが作成しています。

当ファンドの保有銘柄*における新型コロナウイルスへの取り組み

  • * 記載銘柄は、2020年4月末時点で、当ファンドの主要投資対象である外国投資証券「カンドリアム・エクイティーズ・L・オンコロジー・インパクト」の保有銘柄になります。

当ファンドでは、がんの治療・診断・研究等に関連する事業を行う企業に投資を行っていますが、保有銘柄の一部では、これまでの研究や技術を活用して、新型コロナウイルス制圧への取り組みも行っています。


バイオエヌテック: 製薬大手「ファイザー」とともに新型コロナウイルスワクチンを開発

バイオエヌテック 株価の推移

 

バイオエヌテック社は製薬大手のファイザー社と共同で新型コロナウイルスワクチンの開発に取り組んでいます。
バイオエヌテック社のワクチンは、新型コロナウイルス向けワクチンの初期治験の結果が良好で、夏にも大規模な治験に移行することを発表した、米国バイオ医薬ベンチャーのモデルナ社と同様の技術を用いており、数か月以内にワクチンに関するデータが得られると見ています。

バイオエヌテック社はジェンマブ社(デンマークのバイオテクノロジー会社)と共に、4-1BBアゴニストと呼ばれるがん治療薬(免疫細胞に働きかける薬)を開発しており、良い治験データが出てくることが期待されています。

なお、当ファンドでは、2020年4月末時点でモデルナ社株は保有しておりませんが、2020年5月1日に同ワクチンの生産でモデルナ社と10年契約の協業を発表したスイスの製薬会社ロンザ・グループ株は保有しています。


アストラゼネカ: 年内にもワクチンの供給開始

アストラゼネカ 株価の推移

 

アストラゼネカ(英国の製薬企業でがんの分野でトップ企業)は、英国オックスフォード大学と新型コロナウイルスワクチンの研究を行っておりまもなく臨床データも得られる見込みです。また、同社は5月21日に、10億回分のワクチン生産体制を整えたことを発表し、9月にもワクチン供給を開始する予定です。

また、同社は新型コロナウイルス対策として、以下の4点を挙げてます。

  • アストラゼネカの医薬品を必要とする患者さんへ、安定した供給を確保するための最大の努力
  • 世界の医療従事者に向けた900万枚のマスク(内、日本へ30万枚)の寄付
  • 医療従事者向けの新型コロナウイルス感染症に関する最新のグローバルな科学的知見の共有
  • 私たちの科学を応用した診断検査薬、ワクチンと治療薬の開発



リジェネロン・ファーマシューティカルズ: ウイルスに結合する抗体の開発

リジェネロン・ファーマシューティカルズ 株価の推移

 

リジェネロン・ファーマシューティカルズは、新型コロナウイルスに結合する抗体の開発に取り組んでいます。

体内ウイルスに対する抗体ができることで、人間の細胞へのウイルス侵入をブロックすることが可能になります。そもそも、ウイルスはそれ自体では増殖できず、生物の細胞基盤が必要です。また、この抗体は、ウイルスに対する追加の免疫をもたらす可能性があります。同社は、エボラウイルスに対して試み、ある程度の成功を収めることができました。

今夏には臨床試験を開始し、2021年には市場に出ることが見込まれています。


ホロジック、ダナハー、バイオ・ラッド・ラボラトリーズ: 検査分野に参入

ホロジック、ダナハー、バイオ・ラッド・ラボラトリーズ 株価の推移

乳房マンモグラフィのリーダーであるホロジックは、遺伝子検査システムを販売しており、これは米国でのコロナスクリーニングに使用されています。
ダナハーとバイオ・ラッド・ラボラトリーズも、製薬および診断機器の巨大企業のロシュと同様に、コロナ検査市場に参入しています。

検査イメージ

  • ※ 上記は個別銘柄への投資を推奨するものではありません。また、今後の組み入れを保証するものではありません。
  • ※ 上記は過去の実績および将来の見通しであり、今後の運用成果等を示すものではありません。

新型コロナウイルスのヘルスケアセクターへの影響


ヘルスケアセクターへの影響は、一部の分野を除き限定的。がん関連分野への影響は軽微と考える

世界株式・世界ヘルスケア株式の推移

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、多くの国・地域で移動や経済活動の制限を行うなど、大胆かつ抜本的なウイルスの封じ込め対策が講じられた、または講じられているため、ほぼすべてのセクターがある程度の影響を受けていると考えます。

そうした中、ヘルスケアセクターで見ると、整形外科や補聴器のような、延期が可能な一部の分野で影響があるものの、セクター全体やがん関連分野で見ると影響は限定的であると考えます。

医薬品(販売)への影響は?

医師や患者にとって治療に必須な医薬品については、購入を先延ばしすることができないことから、医薬品の販売への影響はほとんどないと考えます。
一方で、新薬に関しては製薬企業において営業活動が困難な状況であることから、売り上げへの影響が出る可能性があります。ただし、これらの影響はすべて一時的なものであり、特に大手製薬企業にとっては影響はほとんどないでしょう。


臨床試験の実施への影響は?

一部の企業においては、臨床試験の遅延が生じていることから、企業の財務面には注意しています。ただし、既に登録された臨床試験は通常、計画どおりに続行されており、新しい患者を募集している臨床試験において遅延の可能性があると見ています。
バランスシートが健全な企業にとっては、この遅延は管理可能なものです。がん関連分野については、疾患の重大性と治療への強い要請から、ヘルスケアセクター全般の中でも影響は軽微であると考えます。

  • ※ 上記は過去の実績および将来の見通しであり、今後の運用成果等を示すものではありません。

運用担当者が考える今後の新型コロナウイルスの見通し

運用担当者

当ファンドの主要投資対象である外国投資証券を運用しているカンドリアム社の運用チームは、医学や理学、バイオテクノロジーなど高い専門性が求められる、医療分野の専門家です。
ファンドの運用担当者であり、医学(学士)であるルディ・ヴァン・デン・アインデ氏に医療分野の専門家としての新型コロナウイルスに関して伺いました。コメントには、同氏の推測等も含まれます。

この先、新型コロナウイルスは終息すると思いますか?

ウイルスの行方を予測するのは非常に困難。ただし、今年の冬には再発する可能性もあると考える


医療従事者イメージ

今回のウイルスに類する、コロナウイルス群の多くは季節性のもの(一般的な風邪の2番目に多い原因)で、過去に流行したMERS(中東呼吸器症候群)やSARS(重症急性呼吸器症候群)等は大きな第2波がなく収束し、また人から人への感染もしにくいタイプでした。しかし、今回の新型コロナウイルスは、中国にて冬に発生が確認されたことから、このウイルスは次の冬にも再発する可能性が高いと推測されます。

足元の状況を見ると、ヨーロッパでのロックダウン等の措置は一定の成果が出たと考えており、同地域における感染レベルは急速に低下しています。また、今後解明されると思いますが、スカンジナビア諸国、オーストリア、ドイツ、スイス、および日本を含む多くのアジア諸国では相対的に感染状況は低かったと思われます。スカンジナビア諸国やドイツなどは、南ヨーロッパに比べて何世紀にもわたって厳しい気候条件で生活したことが良い耐性につながった可能性があります。

結核に対する従前のワクチン接種プログラムであるBCGワクチンもある程度の防御をもたらすと推測されています。まだ何も証明されていませんが、たとえば、ポルトガルやギリシャの抵抗力が高まっていることを説明できる可能性があります。

アジアでは、マスクを着用する習慣が感染拡大の抑止につながった可能性もあります。
夏の間、ヨーロッパではウイルスが実質的に消失すると見込まれますが、おそらく一部の国では次の冬には感染が続き、第2の波が来る可能性が高いと考えています。多くの国で人口の5-15%が感染していると推定されていますが、これは集団免疫に頼るには低すぎます。
それでも、ウイルスが単に消失するということも考えられ、ウイルスの行方を予測するのは非常に難しいことです。

  • ※ 上記は過去の実績および将来の見通しであり、今後の運用成果等を示すものではありません。

ファンドの運用状況(2020年5月26日時点)

新型コロナウイルスによる調整局面を乗り越え、設定来高値を更新。今後も、ヘルスケアセクターにとっては良好な投資機会が続くと考える。

ヘルスケア関連の財・サービスは必要性に迫られて消費される傾向が強いため、このセクターが受ける影響は、他のセクターと比較して限定的と考えます。また、がん関連のビジネスが、世界の高齢化や近年の医療技術の著しい進歩を背景に、長期にわたる成長性を有していることは不変であり、長期的な視点では良好な投資機会が続いていると考えます。

また、新型コロナウイルスが終息したわけではなく、ワクチンや治療薬そして検査キットなどヘルスケアセクターの果たす役割が今後も大きいと考えます。

当ファンドでは、引き続き、革新的な技術やアイディアを持ち、「がん治療」の進歩に多大な貢献をもたらす可能性の高い企業群の中から、がんの治療・診断・研究等に関連する企業を投資対象として、運用を行ってまいります。


設定来の基準価額の推移

  • ※ 上記は過去の実績および将来の見通しであり、今後の運用成果等を示すものではありません。



東京海上・がんとたたかう投信の概要・リスク・手数料等は以下をご覧ください。

【当資料で使用した指数について】

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