2020/09/10
~構造変化の加速に着目し銘柄の入れ替えを実施~
新型コロナウィルスの感染拡大に伴う経済の先行き不透明感が高まった結果、2020年1-3月期の日本株式市場は大幅に下落しましたが、4月以降になると落ち着きを取り戻し、コロナショックを契機とした構造変化や企業業績への影響を見極めるステージへとシフトしました。
「コロナショック」後の構造変化の加速に着目
こうした市場環境下、2020年3月末から2020年8月末までの当ファンドのパフォーマンス(税引前分配金再投資基準価額ベース)は+24.2%と、TOPIX(東証株価指数)(配当込み)の+15.5%を上回りました(*)。
上記期間では、オフラインからオンラインへのシフトなど、コロナショックによる構造変化が加速する可能性が高まったと考え、構造変化の恩恵を受け中長期的な成長が期待できると判断した銘柄を新規で組み入れ、反対に構造変化によってマイナスの影響を受けると判断した銘柄の削減を行いました。
~「レジリエンス企業」への長期・集中投資を継続~
2020年末まで不安定な展開も、その後は緩やかな上昇基調へ回帰する展開を想定
足元で堅調に推移してきた株式市場は、今後は米国大統領選前後での不透明感が強まると予想されることや、直近発表された企業の通期業績予想が市場の期待値を下回る内容であったことなどから、年末にかけては不安定な値動きが続くと予想します。
ただし、各国の金融緩和や経済対策の効果への期待や、日本銀行のETF(上場投資信託)買いが下値を支えることから、中長期的には緩やかな上昇基調に戻る展開を想定しています。
レジリエンス企業への投資を通じ、市場環境に左右されにくいリターンの獲得を目指す
当ファンドでは、企業の長期的な利益成長に着目した集中投資というコンセプトで運用を行っており、マーケットやバリュエーションなどを意識したような取引は行わず、長期投資を前提とした運用方針を徹底しています。
また、過去ではなく将来レジリエンスになれるという観点から投資する事を大切にしており、引き続き、徹底した調査を通じ、魅力的な銘柄の発掘に努めます。
実際の運用にあたっては、社会の構造変化の恩恵を受けて、中長期的に業績の大幅な拡大が期待できる銘柄と、ビジネスモデルや製品・サービスの競争優位性を背景に安定的な成長が期待できる銘柄を組み合わせる事で、マーケット環境に左右される事無く安定したリターンの獲得を目指して参ります。
(2020年8月末時点の当ファンドの組入銘柄)
ギフティ(銘柄コード:4449、マザーズ)
2010年設立の電子ギフトを扱う会社。起業当初は個人間のサービスに注力していたものの、方針転換し、流通金額の早期拡大を目指して企業の顧客向けサービスへ注力。
企業がキャンペーンで提供する景品の手段のオンライン化へのシフトが見られ、同社が提供するサービスも恩恵を受けると見ています。
オービック(銘柄コード:4684、東証一部)
1968年創業の独立系システムインテグレーター。システムの企画・設計・構築・サポートなどを自社で一貫提供する「ワンストップ・ソリューション・サービス」が強み。
コロナ環境下でリモートワークが普及する中、同社のビジネスモデルの相対的な優位性が高まっており、今後も業績の安定的な拡大に期待しています。
弁護士ドットコム(銘柄コード:6027、マザーズ)
弁護士マーケティング支援サービス、税理士マーケティング支援サービス、有料会員サービス、電子契約サービスである「クラウドサイン」などを展開。
コロナショックをきっかけに紙の契約書から電子契約書へのシフトが見られる中、同社が提供する電子契約サービスも成長が加速しています。
期間:2018年10月26日(設定日前営業日)~2020年8月31日、日次
【使用した指数について】
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