PE投資には、以下のような特有のリスクや制約があります。長期投資が可能な余裕資金で行うことが大切です。
① 流動性の制約
上場株式や一般的な投資信託とは異なり、PE投資ではいつでも資金を引き出すことはできません。
多くのPEファンドは、運用期間があらかじめ決まっており、通常は10-15年です。運用開始後の数年間は資金の払い戻しや分配がほとんど行われず、長期間にわたって資金が固定されます。また、途中解約や償還請求も原則できません。
なお、ファンド持分の二次流通市場は存在しますが、純資産価格に対してディスカウントを受け入れなければ売買が成立しないことが多いのが実情です。
② 最低投資金額
従来、PE投資は最低投資額が数千万円から数億円と高額でした。近年は小口化の試みも進められておりますが、一般的な投資信託と比べると、依然としてまとまった資金が必要となる場合が多い点は注意が必要です。