宇宙で活躍する企業
SpaceX(スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ)
SpaceXは、実業家イーロン・マスク氏が2002年に設立した米国の宇宙企業です。人類を火星に移住させるという壮大な構想のもと、従来は使い捨てが主流だったロケットに対し、再使用を実運用レベルで確立することで、宇宙輸送のコスト構造そのものを変えることを目指してきました。2026年には米ナスダック市場への上場を実現しています。
主力ロケット「ファルコン9」は、人工衛星などを軌道に投入した後、第1段機体をエンジンの逆噴射によって着陸地点へと誘導し、垂直姿勢のまま着陸させて回収する仕組みを確立しています。2015年には第1段の着陸回収に世界で初めて成功し、2017年からは回収した機体を実際の打ち上げに再利用する運用を開始しました。機体を新造するのではなく整備・再利用するこの手法は、打ち上げ頻度を飛躍的に高め、自社の衛星コンステレーション「スターリンク」の急速な構築を支える基盤となっています。
同社はさらに、完全再使用を前提とした大型宇宙船「スターシップ」の開発も進めており、月や火星への輸送を見据えた次世代の宇宙輸送システムの実現に挑んでいます。従来のロケット開発の常識を覆したこれらの技術は、世界各国の宇宙機関や企業による再使用型ロケット開発を加速させ、宇宙ビジネス全体の成長を牽引する存在となっています。
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